【腾讯动漫(テンセントアニメ)】西行紀:第1話(前編)
今日は『中国漫画配信プラットフォーム別作品ランキング表(※2017年9月28日時点)』より、腾讯动漫(テンセントアニメ)において第7位にランクインした独占配信作品『西行紀』を紹介したいと思います。
右下にちらりと映っていますが、3Dアニメ化もされているようです。
3Dアニメはどうやら腾讯视频(テンセントビデオ)で楽しむことが出来るようです。
物語の時代背景は遠い昔の神明時代に設定されており、そこには【天衆】、【龍衆】、【夜叉】、【千闥羅】、【阿修羅】、【迦楼羅】、【魔睺羅伽】の部族がおり、合わせて龍神八部(以下、神明)と総称されていたそうです。部族毎の領土を持っていましたが、部族間での戦は常々行われていたそうです。
人類は神明に対し畏怖の念があり、決して彼らの領域には近づくことがなかったようです。
神明の他には、各種の【妖怪】も存在しており、あるいは【魔】と称されていたようです。それらの前身は鳥の形態をした獣であり、因縁の巡り合わせ、知恵の獲得により人間の形に変化したようです。
龍に跨った可愛いらしい女の子と、当の龍はどうやら親子の関係です。娘さんが父の龍に「お話しして」とリクエストしたのに対し、龍の父が「どんな話しが聞きたいんだ?」と返事しています。
すると、道中で傷ついた一匹の狼を発見します。傷の深さから、龍の父は狼が獣から攻撃を受けたのではと推測しています。助かる見込みがないことからその場を立ち去ろうとする龍の父ですが、娘さんは「降りて見てきたい」といい、狼の前に降り立った娘さんは「何て可哀想なの。助けて上げようよ」と優しさを見せます。
娘さんは【小月牙玉】と呼ばれる、身を温め、幸運を呼び寄せる玉を傷ついた狼に与えます。すると龍の父は「小羽(娘さんの名前)、一体我らがこの狼を見つけ出したのか、この狼が我らを見つけ出したのかどっちなんだろう?わしにもその答えはない」と意味深長な言葉を投げます。更に続けて「何れにしても狼が助かる見込みはない。しかし、小羽よ、おぬしの行為はまた一つ公徳を積むことになったのぉ」と娘さんを褒めます。
という導入があり、龍の親子は帰路に着きます。
あれから16年が経ちました。
『白狼』という名前、身に付けている玉から、おそらくはあの時の狼が人に変化し魚を捕獲することに成功したようです。
その魚の命を喰らわんとすることに感謝の意を表しています。
すると土着の地神なんでしょう、『土地神』が現れます。
『白狼』が『土地神』に魚を勧めますが、どうやら『土地神』は腐敗した動物を好むようです。「腐敗した動物の養分を吸収することがわしの仕事じゃからな」と付け足しています。
『土地神』は「決して少ない数の魂を有した動物の修練を目にして来たが、お主ほど成長が早い動物は始めてじゃ」と『白狼』を褒めます。また、「霊気に満ち溢れた天羽山はどうやら修練にはもってこいのようじゃの。前回お主に会ったときには、お主はまだ四足歩行だったが、今ではとても人間に近い姿をするようにまでなった」と、再度『白狼』の獣から人間への変化の早さを褒めます。
『白狼』は喜びの表情と共に「もっと人間のように変化出来たらいいのに」と人間への変化願望を口にします。すると、「お主が賢くなればなるほど欲求が増す。そうなれば、お主はこの天羽山に留まり、生涯を龍族に奉仕しようとは思わなくなるはずじゃ」と『土地神』。しかし、「いや!そんなことはない。今の生活が一番だ。俺はずっと龍族に奉仕する」と『白狼』。
風が強まり、自然が蠢くのはどうやら龍王が支配する領域では起きない現象であり、『土地神』も『白狼』もその異変に動揺します。
暗雲から舞い降りんとするのは、『土地神』によると【天軍】というものだそうです。
捕獲した魚を食べることも後回しにし、龍宮の方に向かう【天軍】を追いかける『白狼』
まだ1話の前編までなので、<ニーハオ!!中国漫画>的レビューは後編を紹介したときに投稿したいと思います。