【咚漫漫画】Dongman Entertainment Corp
今日は新しい中国漫画配信プラットフォーム、咚漫漫画(Dongman Entertainment Corp)について紹介したいと思います。
こちらが咚漫漫画のAPPアイコンとなります。雫のようなキャラが可愛いですね。
そしてこちらがオフィシャルWebのトップページです。ジャンルやランキング毎に作品が分けられていたり、曜日毎に作品が更新されていたり、作品を如何にユーザーに送り届けるかという部分では日本の漫画配信プラットフォームと大きな遜色のないデザインになっていますね。
咚漫中文官网|每晚十点打开免费在线漫画世界 (※オフィシャルサイト)
この咚漫漫画ですが、創立は2017年3月と中国漫画配信業界においてはかなり新生のプレーヤーとなります。凄いのは、創立半年にもかかわらずダウンロード数が1,000万を超え、ログイン数が1.2億を超えるという勢いです。
また、既存の漫画配信プラットフォームと異なるのは、咚漫漫画は所謂Webtoonの専門配信プラットフォームとして自らをポジショニングしていることであり、このことが伝統的な中国の漫画市場に革新の一石を投じる効果をもたらしていることです。
その効果には、Webtoonが新たな読者層を開拓し得たこと、創作の多様性を押し広げたこと、資本の拡大を実現したこと、クリエイティビティの価値観に変化をもたらしこと等が挙げられるとのことだそうです。
中国漫画配信業界の革新に寄与するだけでなく、半年という事業活動期間で既に漫画IPのマネタイズの理想形である映像化も実現しており、『单身男女俱乐部(独身男女クラブ)』と、『狂野少女(荒野の少女)』のそれぞれの漫画IPを中国の映像製作会社に授権することに成功しています。
それでは、咚漫漫画のWebtoonとは一体どんな作品なのでしょうか?今日は、『狂野少女(荒野の少女)』について紹介したいと思います。
「生きることとは、戦争と同じなんだ」、「こんなに若いにもかかわらず」、「もう世の中の道理を見抜いてしまったんだ」
朝ご飯の目玉焼きでも作っているのでしょう。
ライトが点灯されました。
この美女のライブが開催されたんでしょう。
目玉焼きも焼きあがりました。
ライブと思いきや、女性のキックボクシングの試合のようです。「ダウン!!」、「金彗選手、四度目のダウンです!もはや立ち上がることも出来ないか〜!!」
「女性キックボクサーとして二年連続無敗で王座を守り続けたのに、ここでまさかの初敗戦を喫してしまうのか?」
「眠い〜」、「ソーセージは?ソーセージどこだよ?!」、「目玉焼きがあるだろう?早く食べろって。学校に遅れるぞ。お前らのために荷物を準備したせいで朝飯も食べてないんだからな。いい加減にしろよ」
「皆んな今日は初日なんだろう。後10分以内に食い終わったら、明日ソーセージ作ってやるから」
「父が他界したあと、母は残された俺と弟、妹を置いて外に出ちまった」、「丸二年探してみたけど、なんの音沙汰もないし手掛かりすら掴めない」
「立ち上がった〜!また立ち上がりました!ここで巻き返さないと、もう二度とプライドを取り返すことは出来ません!」、「彼女は言っていました!キックボクシングの試合で勝利することが何よりの喜びであると!だから当然立ち上がるべきです!」
「もうよしなって、、、」
「金彗幸選手!以前より虎視眈々と総合格闘技のQUEENの座を狙っていました!彼女に敗戦を喫したあと、再戦を挑んだのは得意とするキックボクシングであれば必ずQUEENに勝てると信じていたからです!」、「特別ルールが採用されたこの試合ですが、全くキックボクシングの経験がないQUEEN選手!しかも十分な練習時間が無かったにもかかわらず、誰がここまでの強さを想像したでしょうか!実際、ハーフフィンガーグローブを使用することを希望したのも金選手の方です!」
「もやめなって、本当に死ぬよ」
「うるせえこのクソあま!チャンピオンは私なんだよ!」、「キックボクシングが何か分かってんのか?10年も試合をしてきて、私は負け無しだったんだよ!あんたみたいな訳の分からない女に負けてたまるかよ!」
ハイキックがスパンと入りました。
テレビで昨晩の試合の様子が報じられています。「早く着替えてテレビ消して。さっさと行くぞ宋載亨」、「ちょっとキツ目に縛るぞ。そうしないとほどけちまう」
「毎朝双子を幼稚園に送り出すのは一苦労だ」、「確かに母さんがどんな負担を抱えていたか分かる気がする」
「まあ、今年から二人して手繋いで迷わず家に帰ってきてくれるだけでましになったか」、「朝飯をちゃんと食べない生活がもう二年も続いているか」
「毎日こんなに忙しいのに、急いで登校しながらパンと牛乳か」、「たまたま家の近くの高校に振り分けとなって、本当によかったもんだ」
「お嬢様、学校の中に乗り込んでも大丈夫ですが、本当にここでいいんですか?」、「ええ。時間になったら遅れず迎えに来て」
誰かがチャリンコで爆走してきました。
「どう、間に合ったでしょ?!」、「もう車もいっちゃったのよ。これで間に合ったって言えるのかしら」
「おいおい、車と13kmもの距離自転車で競えっていわれても、そりゃ無茶だろう」、「高二の間に追いつくと思ってたんだがな、、、。まあ、見てろ!一年以内に絶対追いついてやるよ」
「あんたもともと脚も太いんだし、そんなことしたら脚が破裂しちゃうじゃない」、「ところで昨日の試合、何で第3ラウンドまでもつれたんだ?遊んでたんだろ?お前ってやつは本当に人を弄ぶのが好きなんだね」
「それともあれか、本当に苦戦したのか?もしお前の相手が私で、お前が私に一瞬の隙でも見せようものなら」
「その隙をついて素早く反撃してやる!」
“ブシャ”という擬音語も漢字にするとこう書く様です。
ブスス。
「すまない。わざとじゃないんだ」、「あ〜あ、俺の朝飯が、、、」
「弁償した方がいいかな、、、」、「制服はいいわ、、、。靴下は1.3、靴は1.5倍で弁償してちょうだい、、、」
「え、まじ?」
「学校の名前は少し独特だし、体育会が比較的多いとは聞いたけど、そんなに気にもかけていなかった」
「これは何故。一体何故なんだ、、、」
「今日はいい日だ!お前らも運がいいもんだ!今年から本校は男女共学になった!このクラスはその新しい制度の恩恵をたっぷり受けられるんだからな!」
「男子生徒俺だけ?何で何だよ?!」
“私立ワルツ高校”、ここは格闘技専門学校であり、42年の女子高校という伝統を刷新し、今年から男女共学となった。
<ニーハオ!!中国漫画>的レビュー
★★★★☆:イラストデザイン・・・緊張と緩和の書き分けとか、割と好きです。
★★★★☆:ストーリー構成・・・男一人だけのパターンは日本にも良くありますね。
★★★☆☆:キャラクター設定・・・QUEENの強くてクールなさま、チャリンコ娘のおてんばさ、主人公の俺のダメさ。続きは気になります。