ニーハオ!!中国漫画

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漫画原作:実写化リスト①

 またまたブログの更新が滞ってしまいました。何かをやりながら、何かを継続することが如何に根気を必要とするか、マルチタスクを推進するためには必要最低限の根性とエイやっの気概が必要だということを再認識しつつ、今日は中国における漫画原作の実写化リストについて紹介したいと思います。

 ソースはやはり三文娯となります。リストを加工した結果、エクセルのサイズが大きくなってしまったため、複数回に分けて全リストを紹介したいと思います。

 内容としては2015年〜2016年の二年間においてメディアにおいてオフィシャルにアナウンスされた漫画を原作とする実写化作品のリストとなります。

 早速ですが、下記キャプションがリストの一部となります。

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 リストは左列より原作カバー、动漫之家あるいは原作掲載プラットフォームにおける定期購読者数、原作タイトル、原作保有主体、製作、改編形態として整理しています。

 最初に気になるのは、このリストに含まれる原作の改編形態がが全てネットドラマに定められている点です。では、何故ネットドラマがこうも多いのでしょうか?それは主に以下の三つの理由に帰結されます。

  1. 製作コスト・・・作品にもよりますが、2時間程度の映画製作に必要となるコストは人民元ベースで2桁億元、版権タイトルに加え豪華キャストを揃えた場合には3桁億元に達する場合もあります。これと比較すると、30分以下程度のネットドラマであれば、下は56万元/話(≒1,000万円)から上は1,000万元/話(≒1.7億円)と、製作コストにおいて幅広い選択肢・組み合わせを検討することが可能です。追求するクオリティ、宣伝・マーケティング等にかけるコストにもよりますが、映画やテレビドラマ等の改編形態と比較し、高いコストパフォーマンスを実現出来るのがネットドラマなのです。
  2. マーケットドリブン・・・ネットドラマというだけあって、改編後の作品は主として動画配信プラットフォームのチャネルを通じてユーザーとの接点が構築されます。このチャネルが作品提供側・鑑賞側の双方に提供する最大の利点はインタラクティブ性です。ある作品に対し、いつ、どのようなユーザーが、どの地域から、どのくらいの時間をかけて作品にアクセスしたのか。アクセスした作品に対するレビューはどのような内容なのか。作品提供側がこれらを解析して得られた結果を作品にダイレクトに反映させることも可能ですし、鑑賞側も自らのニーズをダイレクトに作品提供側に訴えることで、より作品の魅力が高められるスキームとなっているのです。これに加え、オンラインを前提とするネットドラマであれば、理論上オンラインに繋がったスマートフォンやPCの台数がほぼニアリーイコール作品のリーチとなるため、映画、放送に比して圧倒的なリーチを実現することが可能なのです。
  3. 検閲・・・徐々に強化されつつあるようですが、それでも映画、放送に比して作品に対する審査や検閲が緩いということも改編形態として製作側がネットドラマを選択するインセンティブとなっているようです。

  漫画原作:実写化リストというタイトルではありますが、最終的にネットドラマの解説記事のようになってしまいました。まあ、それも良しとしましょう。引き続き、未紹介のリストについても紹介していきたいと思います。